サタデーブランチ @Southpark

時々ランチを食べに行くレストランで、初めてサタデーブランチをいただきました。ランチがいつもとてもおいしいので期待大で行きましたが、実際期待を裏切らないおいしさでした。

Southparkは、ヘルシンキのBulevardi通り沿いにあるSinebrychoff公園の中にあります。暖かくなるとピクニックに人気の雰囲気の良い街の公園です。ガラス張りのレストランからは公園の緑や紅葉が楽しめ、テラス席もあるので夏のランチ時間は激混みです。今は雪が積もっていて、ブランチを食べに行った土曜日も公園の坂でそりを楽しむ子供たちでにぎわっていました。

お店に入って入口付近で予約の名前を伝えると、席とブランチの形式を教えてもらいました。スパークリングワインとジュース付き、ジュースのみついたもの、どちらもついてないものの中からブランチを選んで、カウンターでオーダーと支払いをすませます。ブランチはメインがテーブルサービス。エビのスカゲン、ビーフとブラックビーンズののったトルティーヤ、エッグフローレンティンから選べます。前菜やサラダ、パン類、デザートやコーヒー・ティーなどがビュッフェです。私たちはバブリーブランチをオーダーしたので、バブリー(スパークリングワイン)とオレンジジュースをカウンターでもらって席に着きました。スパークリングワインはもちろんノンアルもあります。私は飲めないのでノンアル。ノンアルコールのスパークリングワインにはそれほど期待はしていなかったのですが、これがとてもおいしくて。あまり甘くなくて、これ、ドライっていうのかなと思いました。友達と新年の乾杯をしてビュッフェテーブルに前菜を取りに来ました。

メインのエッグフロレンティンが来る前にお腹がいっぱいになってしまうといけないので、前菜は控え目に。シーザーサラダやポテトサラダなどをいただきました。ランチもそうなのですが、サラダがとても充実しています。他のレストランでは往々にしてただ冷たいだけの葉っぱみたいなサラダが多いのですが、Southparkのサラダは適度な味付けもされていておいしいです。

自家製のグラノーラもあってこれが最高のおいしさ。グリークヨーグルトとのバランスが絶妙でした。ベリーもすごく酸っぱいのかなと思ったのに、全然そんなこともなく。これだけいろんなものが並んでいるビュッフェで、実はこれが一番気に入ってしまいました。

少し時間がたってからエッグフローレンティンが運ばれてきました。思っていたのより小さいサイズで、ビュッフェとともに楽しめる感じだったのがよかったです。ペロッといただきました。

メインの後はデザートのコーナーで、3種類のケーキを。ランチでもたまに出てくるお気に入りのブラウニー、キャロットケーキ、そしてオーランドパンケーキ。ブラウニーは安定のおいしさ、キャロットケーキもブラウニー同様あまさ控え目で私好みのおいしさ。友達も同感という感じでした。オーランドパンケーキはちょっと甘すぎという感想。あと食感がオーランドで食べたオーランドパンケーキとはちょっと違う感じがしました。オーランドパンケーキは私の大好物の一つなのでちょっと残念。

ところで友達がビュッフェの一部だった自家製アイスティーを飲んで、午後ティーみたいだと言ったので、私も飲んでみました。なるほどという感じ。きちんと紅茶とレモンの味がするおいしいアイスティーでした。

最後にコーヒーをいただいて、お腹いっぱい、夕ご飯は要らないという気分で氷点下の冷たい風が吹く中を歩いて家に帰りました。

このブランチをまとめると『甘すぎない』おいしさ。バランスのよい味がなんともうれしいブランチでした。いつもながらお店の人もとてもフレンドリー。とてもおいしかったと伝えると、それを聞いてとてもうれしいと。お店の人もお客も幸せな気分になれるブランチ。ちなみにバブリーランチは39€もします。このレストランが含まれているレストランチェーンのアプリのオファーで、私たちは二人で50€というお得な値段で食べられましたが。普通の週末のブランチにはちょっとお値段が張るのでどうかと思いますが、特別な機会にはぜひという感じです。

アテネウム美術館の新しいカフェ jöiler

ヘルシンキのアテネウム美術館に最近できたばかりのカフェに行ってきました。アテネウムには、1階にあるカフェ・レストランとは別に、新しいカフェは美術館の3階にオープンしました。1階のカフェには美術館のチケットがなくても入れますが、3階のカフェに行くにはチケットを買って、美術館の展示エリアに入場する必要があります。

新しいカフェjöilerは、3階の美しいホールにあります。私が行った土曜日の営業は12時から。数分早く着いたので、オープン時間までドアの前で待ちました。プレスリリースの写真やインスタで見たカフェはとても素敵だったので期待を膨らませながら。

ドアが開くと、期待通りに美しく上品の雰囲気の空間が。フィンランドのほとんどのカフェでは、ここでカウンターに行ってオーダーして・・・というセルフサービスですが、ここはテーブルサービス。

好きな席が選べるので、迷わずに窓際の席に。実はこの窓からヘルシンキ中央駅の隣の広場の風景が見えるのです。窓が高い場所にあるので、窓際の席はハイテーブルとハイチェア。背の低い私にはとても高い椅子で、気をつけて、でも勢いをつけて席につかなければならず。それでもやっぱり眺めがよくて、一度は座ってみるべきと思いました。次回は普通のテーブルでリラックスしようと思いますが。

メニューはとてもシンプルで、ちょっとしたアルコールと、コーヒーやティー。サンドイッチ系のものとペストリーや甘い物といった感じでした。

ランチ時間だったので私はトーストスカゲンとコーヒーを。以前食べた経験からトーストスカゲンにはあまり期待していなかったのですが、質のよいザリガニの肉を使っている感じの食感と少し甘いパンがおいしくて、期待以上の満足度。素敵なホールでの素敵なランチになりました。

カフェの後に、同じ階でやっていた最近始まったばかりの新印象主義の展示会を見て帰りました。印象派の絵画は好きなのでこちらも満足。アート鑑賞と素敵カフェ時間、おすすめです。

詳細情報 cafe jöiler

カレリアパイのおいしいお店 – 1

最近新聞で見たおいしそうなベーカリー、Raka’s kotileipomo のカレリアパイをいただきました。最近家の近くにオープンしたヘルシンキのトーロ店(このお店の2店目)の営業は木~土曜日の3日間のみ。営業日を逃してなかなか行けなかったのですが、明日こそ絶対行こうと思っていた土曜日は雨風の強い悪天候でどうしようかと思ったのですが、またその日を逃したら次の木曜日まで待たなくてはいけないし、またタイミングを逃すかもしれないと思って、出かけました。

Raka’s kotileipomo は、アメリカで出会ったインド人のRakaさんとフィンランド人のAnssiさんはお店。二人とも学術研究の世界の人だったようですが、熱意をもっていたベーキングの世界に転身。パイやペストリー、サモサなどを、添加物なしで作っていて素朴でやさしいおいしさに好感が持てます。

値段もお財布に優しく、カレリアパイは1つ1.20€。10個買ったら10€。値段を見るとますます好感度アップです。

冷凍の商品もあり、お家での温め方の詳しい説明も用意されています。ここでもやさしさが伝わってきます。フィンランドで食べてみたい独特なものカレリアパイはライ麦のパイ生地にお米やお芋、根菜などを包んだ物で、説明だけ聞くと不思議な感じがしますが、食べてみるととくに日本人の口には合うものです。そのままでもおいしくいただけますが、温めてゆで卵とバターを混ぜたエッグバターをのせて食べます。そんなカレリアパイのRaka’s kotileipomo 、私のおすすめの一つです。

カボチャ・ウィークに行ってきました

ヘルシンキから車で約1時間、サロという町のハリッコ地区で開催されていたカボチャ・ウィークに行ってきました。
メイン会場となったカボチャ公園はカボチャ畑の隣にあります。カボチャのジャック・オー・ランタンが広場のあちこちに展示されていました。素朴で楽しい雰囲気の田舎のイベント。時折霧雨も降っていたカボチャ・ウィーク最後の日曜日。晴れていたらだいぶ雰囲気が違ってくるのでしょうが、これはこれでなんだか楽しかったです。

すごい数のカボチャが使われていて、私が主催者だったらこのイベントに使われたカボチャの数を当てるクイズを出すのにって思ったりもしました。大量のカボチャ一つ一つをくりぬいてジャック・オー・ランタンを作るのはすごい努力ですよね。

道路脇や歩道、橋などにもジャック・オー・ランタンが並べられていて、中に本物のキャンドルが灯っているものも、LEDのキャンドルライトが入ったものもありました。またこの日は打ち上げ花火もありました。夜までいなかったので見られませんでしたが。

それほど数は多くないのですが、このイベントにはレストランやカフェも参加していて、私の大好きなチョコレートショップ&カフェ、Petrisチョコレートも。Design HillというショッピングモールにPetrisが入っていて、ここでハロウィンらしいラテアートのカフェラテとデコレーションをしたケーキをいただきました。ケーキはいつも通り甘さ控えめでとてもおいしくて、Petrisはやっぱり素敵なお店です。

この日は、とてもよく整備されたゴルフ場のある敷地に立つWiurila マナーという格式ある場所のレストランにも行ってみました。こちらもハロウィンの装飾がされていて、メニューにあったKurpizza(クルピッツァ)が気になって食べてみることにしました。カボチャはフィンランド語でkurpitsa(クルピッツァ)。それとピザ(ピッツァ)をかけたメニュー。友達がオーダーしてマルゲリータとあまり変わらない見かけでしたが、小さく切ったカボチャがのっていました。チーズもそれに合うようにマルゲリータとは少し違ったもので。このお店のピザ、生地にライ麦が混ざっていてカリッとしていてとてもおいしかったです。以前聞いたこともない場所で素敵なお店を見つけるとうれしくなります。このマナーハウスには宿泊施設や博物館もあるので今度ゆっくり泊まりで出かけたいなと思いました。

素朴で楽しいカボチャ・ウィークと意外と素敵な場所のあるハリッコ。知る人ぞ知るという場所を知ることができてなんだかうれしい気分になった日曜日でした。

ほぼ初めてのキノコ狩り

先週金曜日にキノコ狩りに連れて行ってもらいました。何年も前にキノコ狩りをしたことはあるのですが、そのときはフィンランド人の友達がキノコを見つけて摘んでいる後ろを歩いているだけな感じだったので、今回がほぼ初めてのちゃんとしたキノコ狩りだったかなと思います。

キノコ狩りが得意な友達の友達、そして友達、私の3人で出かけました。行った場所はヘルシンキの隣の市エスポーのセントラルパークです。森に出かけるというと遠くまで行く感じがしますが、実は気軽に行ける場所。待ち合わせ場所まで地下鉄で15分弱、そこからバスで15分。降りたバス停のすぐ横の丘が森になっていて、そこからキノコ狩りが始まります。なんかとても気軽な感じです。

今の時期にとれるのは、日本語でミキイロウスタケという名前がついているものです。フィンランド語でsuppilovahvero。なめこのような色の小さなキノコです。キノコ狩りには、ナイフと汚れを落とすためのブラシを持参するように言われましたが、このキノコは手で土から抜くのも簡単で、比較的きれいなので、最初から最後までどちらの道具も使うことはありませんでした。

キノコ狩りの得意な友達の友達 = キノコ狩りの先生から、ミキイロウスタケがどのようなキノコかを教えてもらって、重要なポイント、とにかくそれだけを見つけて摘むのがよいというアドバイスをもらいました。他にも食べられるキノコはあるのだけれでお、間違えて毒キノコを摘まないように、はっきり分かっている物だけを摘むということでした。初心者向けのアドバイスです。確かに一理あり!

先生はどんどん歩いて前に進みながら、どんどんキノコを摘んでいきます。森の中なので、目の前に木の枝があったりして、ちゃんと見て歩かないといけないのですが、キノコを見つけるために地面を見ていることが多く、気がつけば枝が頭に当たるということが何度も。帽子をかぶって行ってよかったなと。虫除けにもなります。

少しずつミキイロウスタケを見つけるコツが分かってきたのと、先生がここにあるよと教えてくれた場所で、キノコを摘んで、最終的には予想以上の収穫!

でも先生のかごを見ると比べものにならないほどたくさん。

帰りは森の前のバス停から私の住むヘルシンキの街の中心まで、バス1本で帰れました。すごく遠くの森までいろいろ用意して出かけるのは大変ですが、こんな感じなら気軽に行けていいですね。

家に戻りキノコの汚れを落としてみると思っていたよりたくさんの収穫。保存するためには乾燥させるといいとアドバイスを受けたときも、いや、そんなにたくさんないから、すぐに炒めて食べると言っていたのですが、それには多すぎることに気付いて、教えてもらった通り、新聞紙の上にキノコを広げ、洗濯物を干すラックに並べておきました。今は部屋の中が乾燥する季節なので、念のため2晩ほど乾燥させ、容器に入れました。なんかこれが一番の満足感。

自分で摘んで(フィンランドには自然享受権があるので、自然の中でどこでも摘んで大丈夫、無料です。)乾燥させたキノコで、昨日パスタを作ってみました。それが、驚きのおいしさ。乾燥させると風味が増します。水やお湯で戻さず、そのままニンニクやタマネギと一緒にオリーブオイルとバターで炒めて、塩コショウ。シンプルで素材の味がきいたおいしいパスタをいただきました。ちなみにパスタがオレンジ色なのは、グルテンフリーの赤レンズ豆のパスタを使っているからです。

このパスタがあまりにおいしかったので、キノコを求めてまたキノコ狩りに行きたいなぁと思っています。実は森とかアウトドアとかあまり得意ではないのですが、モチベーションが上がっています。

今晩はキノコの炊き込みご飯に挑戦します!

オウルと言えば

オウル滞在中に、オウルで必見のものって何だろうと考えてみたのですが、やっぱりこれかなと思います。オウル在住の友達にも聞いてみたけど、やっぱりこれ。マーケット広場に立つ、マーケットホールの前に立つ、このおまわりさん。

しかもここだけではなく、いろいろなところで、このおまわりさんに会うことになります。

Sokos Holte Arinaのホテルのお部屋で。専用照明付き。

Lapland Hotels Ouluで食べたデザートに。

Visit Ouluからのギフトに。

滞在最後の日にはなんと、こんなふうに。そして…

本物?!

この日は警察の日だったようで、こんな仮想をしたおまわりさんもいました。

オウルではおまわりさんの銅像と一緒に写真を撮るのを忘れずに!

ボートでカフェまで

8月の終わりに仕事でフィンランド北部の玄関口とも言われているオウルに旅をしました。実は地図で見るとオウルはフィンランドの南北の真ん中辺りにあるので、どうしてそんなふうに言われているのかと思いますが、気候や自然を考えると北部と言ってよいのかなとも思います。

3泊4日滞在したオウルで、一番素敵な思い出は、ボートツアーです。モーターボートのツアーで、といってもものすごいスピードでビュンビュン走って行くというツアーではありません。適度なスピードでオウルのマーケット広場から出発しました。ボートにはこの企画をしてくださった方からベリーやノンアルコールのスパークリングワイン、リコリスやフィンランド名物サルミアッキの差し入れが。

なにごともそうですが、ボートツアーは特にお天気に左右されます。この日は爽やかに晴れていたので、ボートの上でも気持ちよい時間が過ごせました。少し肌寒くなっても、ボートにブランケットが用意されているので大丈夫です。フィンランドではお天気が変わりやすいので、こういうところの準備はいつもちゃんとしています。

出発してまもなく、ボートツアーを催行していてこの日もボートの舵取りをしていた方から、ボートでカフェに行ってそこでコーヒーを飲むこともできるけど、という話があり、カフェ好きの私は即答で行きたいと答えました。ツアーに一緒に行った人たちも賛成してくれて、景色がいい場所を抜けてボートでカフェに向かいました。ボートでカフェに行くっていう響きが素敵です。

カフェに到着し、好きなものをごちそうしてもらえるということだったのですが、お店の人がキッチンから焼きたてのパンヌカック(フィンランドのパンケーキ)を持って来たので、結局参加者全員そのパンヌカックをおいしいジャムと一緒にいただきました。焼きたてのパンヌカックは外せません!

こんな素敵な日にここで過ごせてよかったなぁと思いながら、海辺のカフェのテラスでお茶をしたりおしゃべりしたりした後、このカフェの建物の2階にあるセーリングクラブのお部屋に連れて行ってもらって、そこから景色を楽しんだ後、ボートでまたマーケット広場に戻りました。2時間ほどの楽しいボートトリップ。行ってよかった。
ツアーの情報はこちら。https://seaoulu.fi/en_US