フィンランドの歴史を30秒で

1917年に独立したフィンランドの歴史は100年ちょっと。その前100年ちょっとがロシア帝国の支配下にあり、さらにそのまえ700年くらいがスウェーデンの一部でした。30秒くらいで理解できるそんなフィンランドの歴史を知っておくとフィンランドで目にするものがより納得の行くものになります。

歴史と聞くとつまらなそうな感じを受ける人もいるかもしれませんが、ちょっとでも歴史を知っていると今目の前にあるものがもっとおもしろくなると思っています。これはどこに行っても同じですね。歴史はまた文化を形成してきたもの。見どころだけでなく、食や人々のライフスタイルや思想を少しでも理解するのに役立つのではないかと思います。

ちなみに私が簡単に作ってみた上の年表。2018年に図書館を入れているのは、この年、フィンランド独立100周年を記念して造られたヘルシンキ中央図書館Oodi(オーディ)がこの年にオープンしたことを示しています。別の投稿で詳しく書きますが、Oodiは様々な意味でフィンランド必見の見どころです。

サタデーブランチ @Southpark

時々ランチを食べに行くレストランで、初めてサタデーブランチをいただきました。ランチがいつもとてもおいしいので期待大で行きましたが、実際期待を裏切らないおいしさでした。

Southparkは、ヘルシンキのBulevardi通り沿いにあるSinebrychoff公園の中にあります。暖かくなるとピクニックに人気の雰囲気の良い街の公園です。ガラス張りのレストランからは公園の緑や紅葉が楽しめ、テラス席もあるので夏のランチ時間は激混みです。今は雪が積もっていて、ブランチを食べに行った土曜日も公園の坂でそりを楽しむ子供たちでにぎわっていました。

お店に入って入口付近で予約の名前を伝えると、席とブランチの形式を教えてもらいました。スパークリングワインとジュース付き、ジュースのみついたもの、どちらもついてないものの中からブランチを選んで、カウンターでオーダーと支払いをすませます。ブランチはメインがテーブルサービス。エビのスカゲン、ビーフとブラックビーンズののったトルティーヤ、エッグフローレンティンから選べます。前菜やサラダ、パン類、デザートやコーヒー・ティーなどがビュッフェです。私たちはバブリーブランチをオーダーしたので、バブリー(スパークリングワイン)とオレンジジュースをカウンターでもらって席に着きました。スパークリングワインはもちろんノンアルもあります。私は飲めないのでノンアル。ノンアルコールのスパークリングワインにはそれほど期待はしていなかったのですが、これがとてもおいしくて。あまり甘くなくて、これ、ドライっていうのかなと思いました。友達と新年の乾杯をしてビュッフェテーブルに前菜を取りに来ました。

メインのエッグフロレンティンが来る前にお腹がいっぱいになってしまうといけないので、前菜は控え目に。シーザーサラダやポテトサラダなどをいただきました。ランチもそうなのですが、サラダがとても充実しています。他のレストランでは往々にしてただ冷たいだけの葉っぱみたいなサラダが多いのですが、Southparkのサラダは適度な味付けもされていておいしいです。

自家製のグラノーラもあってこれが最高のおいしさ。グリークヨーグルトとのバランスが絶妙でした。ベリーもすごく酸っぱいのかなと思ったのに、全然そんなこともなく。これだけいろんなものが並んでいるビュッフェで、実はこれが一番気に入ってしまいました。

少し時間がたってからエッグフローレンティンが運ばれてきました。思っていたのより小さいサイズで、ビュッフェとともに楽しめる感じだったのがよかったです。ペロッといただきました。

メインの後はデザートのコーナーで、3種類のケーキを。ランチでもたまに出てくるお気に入りのブラウニー、キャロットケーキ、そしてオーランドパンケーキ。ブラウニーは安定のおいしさ、キャロットケーキもブラウニー同様あまさ控え目で私好みのおいしさ。友達も同感という感じでした。オーランドパンケーキはちょっと甘すぎという感想。あと食感がオーランドで食べたオーランドパンケーキとはちょっと違う感じがしました。オーランドパンケーキは私の大好物の一つなのでちょっと残念。

ところで友達がビュッフェの一部だった自家製アイスティーを飲んで、午後ティーみたいだと言ったので、私も飲んでみました。なるほどという感じ。きちんと紅茶とレモンの味がするおいしいアイスティーでした。

最後にコーヒーをいただいて、お腹いっぱい、夕ご飯は要らないという気分で氷点下の冷たい風が吹く中を歩いて家に帰りました。

このブランチをまとめると『甘すぎない』おいしさ。バランスのよい味がなんともうれしいブランチでした。いつもながらお店の人もとてもフレンドリー。とてもおいしかったと伝えると、それを聞いてとてもうれしいと。お店の人もお客も幸せな気分になれるブランチ。ちなみにバブリーランチは39€もします。このレストランが含まれているレストランチェーンのアプリのオファーで、私たちは二人で50€というお得な値段で食べられましたが。普通の週末のブランチにはちょっとお値段が張るのでどうかと思いますが、特別な機会にはぜひという感じです。

アテネウム美術館の新しいカフェ jöiler

ヘルシンキのアテネウム美術館に最近できたばかりのカフェに行ってきました。アテネウムには、1階にあるカフェ・レストランとは別に、新しいカフェは美術館の3階にオープンしました。1階のカフェには美術館のチケットがなくても入れますが、3階のカフェに行くにはチケットを買って、美術館の展示エリアに入場する必要があります。

新しいカフェjöilerは、3階の美しいホールにあります。私が行った土曜日の営業は12時から。数分早く着いたので、オープン時間までドアの前で待ちました。プレスリリースの写真やインスタで見たカフェはとても素敵だったので期待を膨らませながら。

ドアが開くと、期待通りに美しく上品の雰囲気の空間が。フィンランドのほとんどのカフェでは、ここでカウンターに行ってオーダーして・・・というセルフサービスですが、ここはテーブルサービス。

好きな席が選べるので、迷わずに窓際の席に。実はこの窓からヘルシンキ中央駅の隣の広場の風景が見えるのです。窓が高い場所にあるので、窓際の席はハイテーブルとハイチェア。背の低い私にはとても高い椅子で、気をつけて、でも勢いをつけて席につかなければならず。それでもやっぱり眺めがよくて、一度は座ってみるべきと思いました。次回は普通のテーブルでリラックスしようと思いますが。

メニューはとてもシンプルで、ちょっとしたアルコールと、コーヒーやティー。サンドイッチ系のものとペストリーや甘い物といった感じでした。

ランチ時間だったので私はトーストスカゲンとコーヒーを。以前食べた経験からトーストスカゲンにはあまり期待していなかったのですが、質のよいザリガニの肉を使っている感じの食感と少し甘いパンがおいしくて、期待以上の満足度。素敵なホールでの素敵なランチになりました。

カフェの後に、同じ階でやっていた最近始まったばかりの新印象主義の展示会を見て帰りました。印象派の絵画は好きなのでこちらも満足。アート鑑賞と素敵カフェ時間、おすすめです。

詳細情報 cafe jöiler

カレリアパイのおいしいお店 – 1

最近新聞で見たおいしそうなベーカリー、Raka’s kotileipomo のカレリアパイをいただきました。最近家の近くにオープンしたヘルシンキのトーロ店(このお店の2店目)の営業は木~土曜日の3日間のみ。営業日を逃してなかなか行けなかったのですが、明日こそ絶対行こうと思っていた土曜日は雨風の強い悪天候でどうしようかと思ったのですが、またその日を逃したら次の木曜日まで待たなくてはいけないし、またタイミングを逃すかもしれないと思って、出かけました。

Raka’s kotileipomo は、アメリカで出会ったインド人のRakaさんとフィンランド人のAnssiさんはお店。二人とも学術研究の世界の人だったようですが、熱意をもっていたベーキングの世界に転身。パイやペストリー、サモサなどを、添加物なしで作っていて素朴でやさしいおいしさに好感が持てます。

値段もお財布に優しく、カレリアパイは1つ1.20€。10個買ったら10€。値段を見るとますます好感度アップです。

冷凍の商品もあり、お家での温め方の詳しい説明も用意されています。ここでもやさしさが伝わってきます。フィンランドで食べてみたい独特なものカレリアパイはライ麦のパイ生地にお米やお芋、根菜などを包んだ物で、説明だけ聞くと不思議な感じがしますが、食べてみるととくに日本人の口には合うものです。そのままでもおいしくいただけますが、温めてゆで卵とバターを混ぜたエッグバターをのせて食べます。そんなカレリアパイのRaka’s kotileipomo 、私のおすすめの一つです。