ヘルシンキで桜を愛でる(1)

国境の閉鎖、旅行制限、外出の自粛などであまりいろいろなことができなくなった冬の終わりから春にかけて、ヘルシンキの桜を見るために散歩をすることがほぼ日課のようになった。桜を見るためにストックホルムに行ったりしていた昨年とはまったく違った春。でも旅行できなくなったからこそ、この春はヘルシンキの桜を満喫した。

3月20日。家からほど近いVanha kirkkopuisto(オールド・チャーチ公園)を通りかかったときに、もう桜のつぼみがほころび始めているのに気づいた。日本だったら桜は3月の終わりだが、ヘルシンキではいつもより相当早い桜の開花。暖冬の影響が見える感じだった。驚いたけどうれしい。これから毎日様子を見て写真を撮ろうと思った。

4月5日。毎日とはいかないまでもほぼ毎日Vanha Kirkkopuistoを訪れる。この日はだいぶ花が開き、お天気もよくてうれしい気分に。

4月10日には、ちょっと遠くからでも桜が咲いていることが分かるほど 🙂 快晴で気分が盛り上がる。こうなってくると桜を見に来て写真を撮っている人はわたしだけじゃなくなる。(その前は私だけだった(笑。)

4月19日。散歩で遠出してみる。私の中ではヘルシンキの二大桜の名所の一つAlppipuistoまで歩いてしまった。この公園には2種類の桜があって、写真が撮りやすいのは池のあるところに咲いている桜(左側の写真)。もう少し開花していた。公園にもっと大々的に広がる桜の方はまだつぼみ(右側の写真)。1~2週間後にまた見に来ようというだいたいの目安をつけて家に戻った。(またしても長い散歩)

4月20日 Vanha Kirkkopuisto

そうこうしているうちにVanha Kirkkopuistoの桜は満開に向かう。

5月1日。この日も長めの散歩。ラウッタサーリのキオスクの前にある桜をSNSに投稿している友達が何人かいて、行かなければと思ったのだ。ラウッタサーリに住んでる友達に会い、外でコーヒーを飲むついでにお花見も。キオスクの前以外にも桜の木はあって、思わぬ発見にわくわくしたりする。

5月2日。Eira方面に散歩。Meripuistoの桜はもうちょっとという感じ。そこからKaivopuistoへ向かうと、桜ではないが黄色い花のカーペットがまぶしいほどに。この日は早朝の散歩だったので、ほとんど人もいなくてこの黄色いカーペットを見ながら、しばしベンチで幸せを感じる時間。

Tähtitorninvuoren puistoに向かって散歩を続けると、Ullanpuistoにも1本の桜の木が。Tähtitorninvuoren puistoを抜けてシティーセンターを通り、家に戻った。素敵な朝の散歩だった。

5月3日。またまた長い散歩でAlppipuistoへ。今度はしっかり咲いている。お天気もよくベンチで友達とコーヒーを飲みながらお花見。

帰り道に国会議事堂の前を通り、その隣の公園に最近植えられたばかりのまだ若い桜の木に少しだけ桜が咲いているのに気づいた。

さらに家の前の公園の桜もほころんできた。家の前というのはとてもよくて、アパートの入口から外に向かうときにはいつもこの公園の桜が見えるのがとても贅沢だと外に出る度に感じた。

さてさて、この後も花見散歩は続いたのだが、長くなるので続きは次の投稿で。前編という感じのこの投稿の最後に、せっかくだからと思ってGoogle MyMapsで作った桜マップを。ほかにも桜を見たところはあるのだけれど、最初からマップを作るという目的でPinをしてなかったのでとりあえず覚えているところだけ。